前回に引き続き、カードつながりのお話です。
【実家の片付け】親が元気でしっかりしているうちにカードや口座の解約をするのが良い。
今回はあまりにも恥ずかしく、できれば他人様におおっぴろげにはしたくないお話…。
どなたかの参考になれば幸いです。
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父は、お金が手元にあればあるだけ使う人。
計画性がない。60歳を超えた今でも変わらない。
母はそれでずっと苦労してきました。
なので、家族の中では父にクレジットカードを持たしてはならないという暗黙のルールがあります。
ところが、そんな父がひょんなことからクレジットカードを持ってしまい、肝を冷やす出来事がありました。
私が2月にガラケーからスマホに買い替えた時、同じ携帯会社の家族割になっている両親のデータも確認され、
「お父様はこちらのプランに乗り換えると使用量が今よりも多くなるうえに月額使用料金が500円安くなりますよ」と説明されました。
ほうほう安くなるなら教えておこうか…と
手続き関係が苦手な父のため私が説明された通りをメールに記し、
「このメールの内容をそのままショップの店員さんに見せてプランを変更したらいい」と伝えました。
その頃その携帯会社では
《〇〇カードをつくると1万円分のポイントプレゼント》
というキャンペーンをやっていて、
父がプラン変更の手続きのとき、おすすめされるがまま〇〇カードに入会していたようなのです。
3月に帰省した時、いつもの台所のカウンターの上の書類の山の中に、父名義の〇〇カードを発見して母も私も知りました。
(父自身は入会したことは一言も言わない)
誤解しないでいただきたいのですが、
決して無理やり入会”させられた”のではありません。
父の性格や特性から推測するに、
父はよくわからないまま説明を「はい、はい」と聞き、「1万円分(のポイント)プレゼント」と聞いて「なんだかわからないけど1万円もらえるらなら入会するか」と判断して、自分の意思で入会したのだと思います。
今までは父の銀行口座から父母のケータイ料金を引き落としていたのですが、
つくった〇〇カードで支払うように変更手続きもしたようで、
〇〇カードの支払い口座を申請するための書類と、
口座の手続きが完了するまではケータイ料金を「払込取扱票」で支払うため、該当月の料金が印字された払込取扱票が同封されていました。
父は何も言わないし、聞いたとしても父はちゃんと説明できないので、
いままでケータイ料金が銀行で引き落とされていたのにどうしてコンビニで払わなければいけなくなったのかと、母はまったく理解不能だったようです。
私が事情を説明して、
「このカード、早く解約せんといかんね」と母とも話したのですが、
カードの解約をして、ケータイ料金の支払い方法を変えて、いろいろやらなきゃいけない…
「あ…なんか面倒だぞ…」と正直思ってしまいました。
どんな場面でカードを使えるのか父が理解できておらずカードを持ち歩いていなかったこと、父がいないと本人確認できずに解約できないだろうと思ったことから、また帰省した時にやろうと私が後回しにしてしまいました。
父は、自分宛に届く書類も一切管理しないので
その後は母が毎月届く払込取扱票をコンビニに持って行きケータイ料金を支払っていました。
そして8月の帰省。
書類の整理をしていたら、
ケータイ料金の払込取扱票が何通も出てきました。
その中には同じ月の払込用紙が2枚あるものも。
(1枚には「再送しました」という旨が書いてある)
ケータイ料金をちゃんと支払っているんだろうか…と嫌な予感がしました。
母に聞くと、
「自分が(払込取扱票に)気づいた時は払っている。」
「何月分を支払ったかは覚えていない。」
「7月に入院していた時は自分は払っていないから、未払いかも。」
とのこと。
また、
「何度も〇〇カードから電話がかかってくる。」
「本人(父)じゃないと話ができないといわれ、私ではダメらしい。」
「本人(父)の携帯電話の番号を教えたが電話に出ないらしい。」
父本人が携帯電話に出ないので、自宅の電話に父が在宅かどうか電話してくるらしいということなのです。
これは…これは、ダメなやつだ…
とりあえず手元にある払込取扱票をひとまとめにして整理し
父が在宅のときに〇〇カードに連絡することに。
父には
「何月のケータイ料金が支払えていないのかわからないから電話で確認する。カードも解約して、今まで通りケータイ料金は銀行口座から引き落としてもらうようにするから。お父さんがいないと話ができないらしいからそこにいてよ。」
と話し、私が〇〇カードに電話しました。
電話口では、
自分がカード名義人の実娘であり、払込取扱票がたまっているのを発見したのでケータイ料金が未払いなのではないか、何か月分未払いなのかを確認したい
という旨を伝えました。
オペレーターさんの説明によると、
カードに関わることは個人情報になるのでカード名義本人がその情報を自分以外の人間に話しても良いという確認をしないといけない
とのこと。
父と電話をかわり、
父の本人確認(名前、生年月日を言う)をして、
私(娘)に情報を話していいことを
父が了承しました。
そこから私が電話をかわり、
(確か私も名前・生年月日などを確認されたような記憶があります)
・父には銀行口座の申請をするように(未払い月はその旨も伝えようと)何度か連絡をしていた(けど電話がつながらなくて困っていた)
・ケータイ料金の未納の分は、カード会社が料金をたて替えて携帯会社に支払っている
・2か月分のケータイ料金を滞納したのでカードの利用はすでに停止されている(たしか2か月分と言われたと思います、記憶があいまい)
・今後はカードの利用は出来ず、新たに作ることもできない
・滞納しているケータイ料金をすみやかに支払ってもらいたい
・今後のケータイ料金の支払い方法については、携帯会社から支払方法変更の書類が届く。その書類を記入して送付することになる。
と説明されました。
完全にこちらに落ち度があるので本当に申し訳ないとお伝えし、
未払いの月を確認してもらったところ該当月の払込取扱票は手元に残っていたので、翌日すぐに支払う旨を伝えました。(翌日支払いに行きました)
父は、電話口でオペレーターさんを怒鳴りつけていました。
「あんたの会社は教育をちゃんとしたほうがいい」
「前に電話をしてきたやつは言い方が悪かった」
「わしゃ頭にきたからわざと電話に出んかった」
というのが父の言い分。
自分が申請書類を返送していないこと、ケータイ料金を未払いにしたことは悪いとも思っていないようでした。
(担当の方、対応された方、本当に本当に申し訳ありませんでした)
父はむかしからこんな感じです。
母も私を含めた兄弟も「父はこんな人だ」ととうに諦めています。
ですが誰かに迷惑をかけることは避けたいと、母があれこれ指図し、私も時々強く言っておりました。
父は逆にそれが腹立たしいらしく、家族の中で孤立しています。
病気の母は、自分がしんどいときも手綱を引いて父が暴走しないように食い止めてくれていました。
でも、母の病状が悪いときには母は自分のことで精一杯になるので
父のことを管理しきれるわけではない。
また、父のことだけではなく、
母は実家に関することはいまだすべて管理してくれています。
今回も、ずっと母が払込取扱票を持ってコンビニに支払いに行ってくれていたけど、母が入院して家のことを誰も管理しなくなったところで「ケータイ料金未払い」という事態に陥ったわけです。
私が 母に甘え過ぎていました。
母が払込取扱票で支払ってくれているからまぁ次に帰った時でいいか…と面倒くささが先立って父のカード解約を見送ったことが、今回の事態の始まりです。
(母の状態を見ていたら、母自身が近所のコンビニに行くことさえしんどいときもあるとわかっていたはず。完全に私の怠慢です。)
私がもっと父を管理しなきゃいけない。
(でもどうやって…悩ましいです…)
せめて、「これは危ないぞ」と感知したときには早めに手を打たないといけない。
クレジットカードの返済が滞った場合や破産が生じた場合などに、事故情報や延滞情報として金融機関の個人信用情報に登録されることを指し、登録された状態を「ブラックリストに載る」と表現されます。
この件で、父は載ったと思います、ブラックリストに。
(確認したわけではありません)
このブラックリストに登録された場合、対象者はキャッシングや新規のクレジットカードが発行できなくなり、「ショッピングローン」「自動車ローン」「住宅ローン」などの利用も一定期間(5~10年)制限されることになります。
<同上ページより抜粋>
幸い、現在ローン関係はすべて支払いが終了しています。
車も次の車検の時期に手放す予定なので自動車ローンを組むことは今後はない。
ショッピングローンが組めなくなることは、逆にありがたく感じました。
今回は「未払い」とそれによる「カード利用停止」で、
「カードの使い込みによる借金発覚」ではなかったのがせめてもの救い。
お金の管理って「大人になったらできるようになる」ではないのです。
我が子たちにお金の管理の仕方をきっちり教えておかなければ。
我が家の場合は、
父が「お金の管理ができない」「契約関係を1人で処理できない」ために起こったことでしたが、
今は問題なく管理ができている親御さんでも
認知症状の発生やほかの原因で管理ができなくなり
いつのまにか支払いが滞納していた、という可能性がゼロではないと思いました。
「母がやってくれているだろう」という甘い考えを捨てて
実家で片付け作業をするときには
新たに何か契約をしていないか、未払いの払込用紙がないかを
今後も書類整理をしながらよく確認しておこうと思いました。