荷物を軽くしたい

転勤族、賃貸住まい。夫、高校生と小学生の子供の4人家族。引っ越しを楽にしたい&家事を手抜きしたいというズボラ心から物の取捨選択に励む記録。

過去のがんばった証、手放すものと手放さないもの。

トイレ掃除のボランティアをして自己肯定感をあげてもらっている、と先日の記事に書きました。

 

自分の人生に無駄なことはひとつもない。

 

自分の気持ちや考えを記事に起こしながら、

「私はこんなにも自分のことをダメなヤツ扱いし続けてきたんだな…」

と、あらためて気づきました。

 

 

自己肯定感の低い私が、

これまでどうしても捨てられなかったものがあります。

 

「自分ががんばった!という証」に分類されるものです。

 

 

 

 

1つ目が、奨学金の返済完了のはがき。

 

実家は裕福ではなかったので、

高校から先に進学するときに私は2つの奨学金を借りました。

1つは自治体から、

もう1つは日本育英会(現 日本学生支援機構)からです。

 

在学していた高校はほとんどの生徒が進学を希望する学校だったので、

日本育英会の奨学金制度のおしらせが学校で掲示されていて、

同級生と一緒に在学中に面接を受けに行ったのを覚えています。

 

無事進学し、卒業した後に希望していた職種に就くことも決定し、

奨学金返済書類を作成するとき

職員さんの助言で10年かけて返済するようなプランにしました。

 

就職した後、たまたま知り合いに育英会の奨学金を返済した方がいて

「まとめて返済すると1割戻ってくるんだよ」と教えてもらい、

夫と結婚する前にすべてまとめて返済しました。

 

その返済完了のおたよりを、ずっと捨てられずに持っていました。

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最後は108万円まとめて返済して、10万円戻ってきました。ありがたかった。

 

 

 

2つの奨学金で学費は全額まかなえましたが、

地元から離れての進学だったので

学費以外の生活費も必要でした。

 

 

レポートを作成するのにパソコンがあったほうが効率がいい!と気づいたとき

(当時は手書きでレポート用紙に書く人もまだまだいましたよ)

親には頼らないぞとバイトでためた30万円を握りしめて家電売り場に乗り込んだり、

(売り場担当のおじさんが”来週から値下げするからまた来週おいで”と教えてくれた。いい人だった…)

美容院代がもったいなくてセルフカットしたり。

(コロナ禍で美容院に行けなかったあいだ私が家族全員ヘアカットしました。この頃の経験がいかされている。)

 

 

楽しいことも、しんどかったことも、この1枚に詰め込まれている…

私がんばったなぁ…

と、捨てられなかったんですよ。

 

自己肯定感が低かったから、ときどき見返して

自己肯定感を”あげ”なきゃいけなかった。

 

 

でも、

トイレ掃除ボランティアで自己肯定感があがって、

過去の自分の経験すべてが無駄じゃないんだと身に染みて、

「もうがんばった証に頼らなくても大丈夫」

「手放しても大丈夫」

と自然と思えてきました。

 

これは、手放します。

 

 

 

 

2つ目の「がんばった証」は、退職するときにいただいた「寄せ書き」です。

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なりたくてなった職種でしたが、私にはとてもきつかったです。

退職してからもう10年以上経つのですが

いまだに職場の夢を見てうなされて目が覚めることも。

 

本当にきつくて、大変で、本心は職場復帰はしたくない。

でも生活のためにまた戻らないといけなくなるかもしれない。

 

「復職するときはこの寄せ書きを見て、自分を奮い立たせよう!

 だから手放さずに置いておこう!」

と思っていました。

 

 

 

この寄せ書き、ほんとうにありがたい言葉がたくさん詰まっているんです。

 

私が未熟だったせいで迷惑をかけてしまったことがたくさんあったのに、

「がんばる姿に励まされました」

「また一緒に働きましょう」

「ぜひ復帰して!」

という、うれしい言葉がしたためられていて。

 

上司にあたる、仕事以外のお話したことがなかった方からもそのようなお言葉をいただけていたので、がんばっていると認めて下さっていたんだと本当にうれしかったです。

(忙しくて近寄りがたい存在だった方に寄せ書きをお願いしてくれた幹事の人にも感謝の気持ちでいっぱいになりました。お願いしたらみんな快く書いてくれたよ^^と言われたのも感激でした。)

 

 

自己肯定感あがってきたし、もうなくても大丈夫じゃないかな…と今回また手に取り、中を見ました。

 

ありがたい言葉に感謝の気持ちが溢れると同時に、

このコロナ禍に復帰できず、力になれずに申し訳ないという気持ちにもなり、

 

「まだ捨てられない」

 

と判断しました。

 

がんばった過去を清算して、その先に進みたい。

でも、まだ勇気が出ません。

覚悟がありません。

 

もう少しだけ、そばに置いておきたいと思います。