ダーニングって知ってますか?
擦り切れたり穴が空いたりした衣類を修復する、イギリス発祥の修復方法だそう。
私は数年前に何かの雑誌でたまたま目にして知りました。
衣類の補修というと、恥ずかしながら私は、昔の漫画に出てくる布をつぎはぎした服=”貧乏”をイメージしていました。
ところが、
ダーニングで補修された衣類はその佇まいがなんとも素朴で、1色の糸で仕上げても
いろんな色を組み合わせても、なんかかわいい!素敵!味!
「どんな模様に仕上げようか考えてチクチク縫えば愛おしさが増しそうだなあ。」
と、やってみたい気持ちが小さく芽生えていました。
少ない衣類で過ごすと衣類の消耗がとても早い。
なのでチャンスはいくらでもありました。
これまでやらなかったのは、
面倒臭い気持ちがやってみたい気持ちに勝っていたから(笑)
そしてお裁縫は苦手で不器用なので「失敗するかもなあ」という気持ちもあったから。
新しいものを買った方が早いしキレイですからね。
そんな私がとうとうダーニングを見よう見まねでやってみましたよ。
今年の2月ごろのこと。
次女のお気に入りのあったかボトムの膝に穴が開きました。
身長が1年で6㎝伸びたのでこの冬が終わったら捨てようと思っていたボトム。
たぶん寒いのはあともう少し。
なんとか買わずにすむ方法はないものか。
と考えて思い出したのがダーニングでした。
失敗したり次女が嫌がったら買えばいいか…と軽い気持ちでやってみました。
ダーニング用の糸はないので、余っていた刺繍糸と裁縫道具の中にある針を使い、布を広げるためのマッシュルームという道具の代わりに次女のガチャポンの空き容器を使いました。
かなりの我流なのでキレイな網目には全然なっていませんが、穴はふさがれています。
”1ヶ月半履いて、補強した部分の周囲に生地の傷みが広がっている”という画像です(笑)
嫌がるかな?と思った次女も、普通に履いて行ってくれました。
購入して3年目の冬。もう充分に着倒しました。
冬のあいだ持ってくれてありがとうね。
先日も、次女のお気に入りの真っ白靴下に穴が開き「おかーさん直して」と次女が持ってきたので繕ってみました。
靴下とあえて違う色にしたらかわいいかなと思ったのですが、次女は同じ色・目立たない色がいいというので白糸で。
次女は嫌がらず履いているので、これでいいのでしょう。
気をよくして、自分の靴下も繕ってみました。
かわいい。
この色の組み合わせ、好きだなぁ。
あわせてみたら、次女と同じ色でした。
たぶん私この色が好きなんだな。
チクチク縫いものをする時間は楽しさもあったのですが、私は裁縫がそれほど好きではないのでだんだん飽きてきました(爆)
靴下の修復くらいのサイズならなんとか楽しいまま終えられます(笑)
正直、時間の余裕・心の余裕・体力の余裕がなければ私はできないな…。
ほかにやりたいことがあったら、やらないだろうと思います。
丁寧な暮らしへのあこがれはあるのですが、実際にできるかというと別なんですよね。
(自分ができないから丁寧な暮らしを送っている人は尊敬!)
とはいえ、
やってみたかったことがひとつできたのでとても満足しています。
完成できたことも、出来栄えにも満足。
あこがれて「やってみたいのにな…」とモヤモヤし続けるより、やってみる。
ひとつずつやってみて「ちがうな」と思えばやらなければいいんですよね。
時が経って暮らしが変われば、またやりたくなるかもしれない。
あれこれ考えすぎる性格なので、時にはフィーリングで始めてもいいのかも。
時間を有効にしたいから買う一択!と頑固に決めつけなくても、
モノは大切にしたい!修繕して使い続ける!と気合を入れて決めなくても、
そのときの自分の気持ち(の余裕)で修繕してもいいし買ってもいい。
そしてそして、
”繕う時間”が私の生活のなかに生まれたということもうれしかった。
モノを少なくした成果か、子どもたちの成長のおかげか。
その両方かな。
繕いながらそんなことを思いました。
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