荷物を軽くしたい

転勤族、賃貸住まい。夫、高校生と小学生の子供の4人家族。引っ越しを楽にしたい&家事を手抜きしたいというズボラ心から物の取捨選択に励む記録。

【読書感想文】ミニマリスト、親の家を片づける

いま、図書館で借りたこちらの本を読み進めています。

※現在やまぐちさんはミニマリストの看板をおろされています。

 

以前も読んだことがあるのですが、また読みたくなって借りてきました。

 

やまぐちさんが、義実家の

・平屋2世帯住宅

・2Kの平屋

・2階建ての倉庫2棟

・平屋の倉庫1棟

を家族で片付けた経験をもとに書かれた本です。

片付けのプロではない「一主婦」の視点から、実践して本当によかったと感じたことをまとめられています。

 

私の実家は、父親の部屋以外の片づけは済んでいますが、夫の実家はまったくの未着手。

やまぐちさんの義実家と同じく、義両親には家が何軒もあって、どの家にもモノがあります。

足の踏み場や寝る場所はあるので「汚家」とは言えないかもしれないけれど、曾祖母の時代からのものが捨てることなく残されているので、義両親だけではぜったいに片づけきれない。

 

必ず私たちの世代に降りかかってくる問題です。

片付けの総指揮(捨てる捨てないの判断や業者に頼むか否かなど)は夫ではなく、跡継ぎの長男さんがとることになると思いますが、夫の荷物が実家に大量に残されているので、全部お任せというわけにはいきませんからね…。

 

本を読みながら、義実家の現状と照らし合わせて考えてみました。

 

たくさん書きたいことはありましたが、かなり長文になるのでいくつかピックアップ!

 

 

 

汚部屋化の原因

やまぐちさんの義実家にモノがあふれてしまった原因を5つあげておられ、どれも義実家に当てはまるのですが、そのうちのひとつ「忙しすぎた」が特にお義母さんに当てはまるなーと思いました。

 

実家の自営業の手伝い、自分の在宅での仕事、子ども3人の育児・家事(義父の現役時代は営業で深夜帰宅が当たり前でした)、地域の役員や園・学校の役員仕事と、お義母さんはほんとうに忙しかったと思います。

 

子どもたちが手を離れてからも、実家の自営業の仕事、自分の仕事をやりつつ、家族3人を在宅介護。入所してからはお見舞いも兼ねて洗濯物の持ち帰りや病院とのやりとりが、今年の最期のお一人の看取りまでずっと続いていました。

忙しい合間をぬって旅行を楽しんでリフレッシュしておられたので、片付ける暇はありませんよね。

 

タイミングを逃さない

『親の家の片づけをするときに親の困ったを見逃さない。』と書かれています。

義両親とももう数年前から「親のモノが多くて自分たちの荷物が置けない」という困り感はありました。問題解決のために片付け好きの私に白羽の矢が当たりそうだったとき、「私に任せると全部捨てちゃいますよ(´▽`)」と言ったもんだからタイミングを失ったんですよね。

はい、不勉強で申し訳ない…。

 

その後も、2階に義母の幼少時代の学習机があるがどうやっておろしたらいいのかわからないと言われたときには「業者さんにお願いするか、お義兄さんとか男手がそろったときにおろすしかないですよね。」と答えただけ。

私たち家族は転勤族で週末や長期休みのうちの数日間帰省するだけだったので、具体的な日取りを義理家族と調整して実行するまでは至りませんでした。

私、義兄家・義弟家とそこまで打ち解けていないコミュ障ゆえ、調整するならお義母さんか夫にしてもらうしかなく…(;´・ω・)

 

夫も片付けたほうがいい!とは思っているものの、3人兄弟のうち2人は土日休みの仕事ではなく、スケジュール調整は大変。

せっかくスケジュールが合ったなら片付けじゃなくて子どもたちをつれて遊びに行きたい!と思うのが義実家一族なので、ますます片付けから遠ざかります。

 

お義父さん、お義母さんとも片づけたい気持ちは募っていて、片付けのタイミングはきているのに、実行できないもどかしさがありますね…。

 

お義母さんから言われるまで2階があることも知らなかったので(どこに階段があるのだろう?)、せめて現場を見るくらいすればよかったと後悔しております。

 

 

捨てるが先、考えるのは後

こんまりさんは『こういう部屋にしたい、こんな暮らしがしたいと、先にしっかりイメージする』と言われていますね。理想の生活のイメージにそぐわないものは捨てると判断しやすく、片付けが進めやすいと本で読みました。

 

やまぐちさんは、親の片づけでは『まずは先に捨てる』と。

捨てて捨てて捨てて捨てて捨てて…その先に残ったものこそが、その家に本当に必要なもの。

~略~

あえて「理想の暮らし」を考えなくても、おのずと自分のスタイルが決まってくるともいえます。

と書かれています。

 

実際に、やまぐちさんのお義母さんは「もらったから」という理由で派手なインテリアに囲まれた生活をしていたけれど、いらないモノを捨てた結果、驚くほどシックな部屋に変わっていたそう。

たくさんのもらい物に囲まれているうちに「自分が何が好きなのかわからなくなっていた」と。

 

ただ、片付けの”最終ゴール”は具体的に決めて親子で共有しておく必要があるそうです。

「安心安全に暮らす」というのは曖昧で、

「つまづいてケガをしないように床にモノがない状態にする」というのが具体的。

床にモノがない状態なら、棚が片付いてなくてもOKと判断する寛容さも要るとのこと。

 

親の描く片付けのゴールと子どもの描く片付けのゴールが違っていたら、ケンカ勃発でしょうね…。

お義母さんはOKでも「私はここは許せないわー」とモヤモヤしそうだもんなぁ。

これは私が気をつけないとな(;´・ω・)

 

 

「モノごと」ではなく「部屋ごと」

これも、こんまりさんとちがう手法ですね。

やまぐちさんご自身の片付けは「モノごと」にされているようですが、親の家の片付けは「部屋ごと」を推奨されています。

 

理由のひとつが、モノごとに片づけると、すべての部屋が荒れてしまうことになり、寝る場所もなくなったりするから。

親は一気に片づける体力・気力がないことが多いでしょうから、生活しながら片づけられるように、「部屋ごと」に片づけをすすめて途中で中断できるようにしておくというのが大事だそう。

 

ほんとそうですよね。

 

義実家には各部屋に衣類があるので、1か所に集めたらとんでもないことになりそう…。

「部屋ごと」なら、どの部屋からやろうかな…。

 

やまぐちさんは「親との話し合いが少ない部屋(元子ども部屋や明らかなゴミを片づける)」「重要な生活動線となっている部屋(トイレ・洗面所・玄関・お風呂など)」が優先順位と言われています。

 

となると、やはり夫の部屋が優先か。

モノを捨てられない夫との闘いかぁ…(>_<)

でも今そこに義両親は住んでいないから、いま義両親が住んでいる家からとりかかるべきかな?

それだとどこの部屋?

…うーん、すべての部屋に遺品があって難しそうです…(>_<)

 

遺品整理はモノごとが効率的

先ほどとは真逆ですが、すでに亡くなられている方の遺品はモノごとが効率が良いそう。

遺品を一か所にあつめて、どうしても捨てられないモノを1つの箱にまとめ、それ以外は捨てるという方法で片付ける。

 

義実家には5人分の遺品があるので、一気にやろうとせず、一人分ずつまとめようかな。それでもかなり余白がうまれそうです。

 

あと私の場合気をつけたいのは、遺品は捨てる前に必ずすべての親族に声をかけること。お義母さんやお義父さんが捨てていいと言っても、必ず。

勝手に捨てたと言われかねないですホント。

 

最初にお金のことを話す

ゴミの運搬に必要なトラックのレンタル代、リサイクルセンターでかかる費用、ゴミ袋、食事代など、誰が出すのかを最初に決めておく。

やまぐちさんも「作業中に飲むお茶くらいはケチケチしなくても…」と思っていたけど、片付けが長期戦になるとその負担は意外とバカにならないと。

 

これは本当に大事ですね。

 

うちの場合だと、兄弟間で不平等にならないようにしたほうがいいのかな。

いつもすべての家族が集まれるわけではないから誰かが負担しておいて経費は最後に割る?

 

お金のほかにも、片付けを始める前に決めておくべきことがらを5W2Hでリストアップされていて、これに沿って考えていけばかなり具体的に片付け計画が立てられそうだなと思いました。

 

しかしこれを義実家家族で共有するためのコミュニケーションスキルが私にはない(´・ω・`)⇐こればっかり!

そして次男の嫁が主導するような家風ではないのよ…

 

自分のモノを片づけたり捨てたりするのは自分とだけ向き合えばいいけど、

家族のだれかと片づけをすすめるときにはコミュニケーションが超絶大事!ということがどのページからも伝わってきました。

がんばれ私(>_<)

 

 

 

 

 

このほかにも、

「コレ捨てていいですよね」ではなく「コレどうしますか?」と聞くとか、

「ホットスポット(子どもから見ると明らかなゴミでも親が大事にしている地雷原)は触らない」とか、

具体的な捨て方や捨てても困らないリストなど、

ひとつひとつすべての項目で「なるほどー」と勉強になることばかり。

 

やまぐちさん自身、義実家を片づけたあと(最中かな?)になぞの体調不良に襲われてダウンされていたことをリアルタイムのブログで読んで知っているので、本当に大変なご苦労をされたんだと思います。

 

その経験がつまったこの1冊。

 


 

 

 

実家片付けをする人はぜひ一読することをおすすめします。

 

 

それと、読んでいて思ったのは

こんまりさんの本にはこう書かれていたから!

やまぐちさんの本にはこう書かれていたから!

とやり方を妄信して親に強制しないこと。

 

親のできること・できないことを一緒に確認しつつ、体調・体力の様子を見ながら、片付けの歩幅を合わせて進めるのが重要だろうなと感じました。

 

…って言葉にするのは簡単だけどねー(笑)

きっとたくさん失敗しながら片づけるんだろうな。

 

それも経験。

 

片付ける日が来るまでに、いろんな片付け方法や片付け事案を知識として得ておこうと思います。

 

 

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