長女が通ってきた学校で、
「〇〇のメンバー募集」
とか
「ボランティア募集」
とか
「お手伝い募集」
とか
お便りが来ると、私は可能な限り参加する人でした。
PTAの役員選出も、
誰かいませんかー?
のあとのシーンとした空気感に耐えられなくて
手を上げてしまう。
転勤族でまたいつ引っ越すかわからなかったし、家事育児で精一杯だったので仕事を探すことは考えていなくて。
その分、自分ができそうなことがあれば学校や地域の活動に参加するようにしてきました。
そういう集まりに行くと、だいたい同じ人がそろうんですよね。
お互いに「また会っちゃったね」と苦笑いして。
お手伝いできる人のメンツはだいたい同じなので、
ここのボランティアのリーダーが
翌年はあっちのボランティアのリーダーになったりと、
順繰りボランティア内容を変えて居続けている人も多かったです。
ボランティアに一切参加しない人もいるし、参加しまくる人もいる。
わたしは参加する人間でPTAもなんだかんだやっちゃう人間なんだな、これは性(さが)なんだろうなと思って、参加し続けました。
それが、あるブログで
「あなたがやらなくても
誰かがやるから大丈夫」
「やりたくないことは手放して」
という言葉を目にして。
まあね。
確かにそうなんだよね。
別に私がやらなくてもいいんだよね。
やりたいかって聞かれたら、
率先してやりたいわけじゃないし。
全部引き受けてしんどいなーと思ってるんだったら、次からはそういうのに参加しないようにしようと考えを変えたんです。
引っ越しで学校が変わったタイミングから、一切のボランティア作業に参加しないようになりました。
それはそれでよかったです。
ちゃんと休めました。
自分の家庭のことに集中できました。
知り合いがいなくても、保護者同士からの情報がなくても、学校からのおたよりだけで学校生活は問題なく回っていきました。
今年、ひょんなことからPTA活動に参加することになり、ならばついでにとボランティア作業にもどんどん参加するようになりました。
そうすると。
次女の学校では、保護者のボランティアがないと成り立たない学校行事やイベントがあるということを改めて痛感。
これまで私が休んできたあいだにお手伝いをしてくださった保護者の方に感謝しかない。
自分の子どものことなのに、先生や他の保護者の方へ丸投げしてたのか…と申し訳ない気持ちになりました。
※お仕事や家庭の事情、ご自身の事情で参加できない保護者がいるのは重々承知で、その方を責めているわけではありません。
それと、思ったのが
これまでやってきたPTAやボランティア活動が全部糧になってる
ってこと。
花壇整備、清掃活動、運動会の見回り・受付・備品準備、図書室整備、お祭りの企画運営スタッフ。
過去にいろんな活動に参加していたおかげで、
今年のボランティア活動も
「あ、それ私やりまーす」
と、やったことがある安心感から気軽に手を挙げられ難なくこなせました。
専業主婦だった期間が長かったこともあり、自分は社会的に何も成長していないと思い込んでいましたが、なんかいろいろできるようになったことあるじゃん自分、とうれしかったです。
話は変わって、
実家のご近所さんの話。
70代の女性。
生まれてから現在までずっと実家住まい。
自分の両親と婿養子さんと子どもと暮らし、
正社員で働いて、家事はすべて母親任せ。
地域の仕事や家の外回りのことは父親や夫任せ。
母親が亡くなってからは、料理はしていたと思うけれど、洗濯はコインランドリーで週末まとめ洗い。
コインランドリーに午前中のうちに車で出かけて、帰ってくるのは夕方。
父親が亡くなり、夫も亡くなり、子どもたちも結婚して家を出て、最近とうとう一人暮らしになりました。
それまで誰かに任せていたことをすべて自分がやらないといけない状況になって、どうなったか。
家の周りは草だらけ。
草をひいたかと思ったら、根っこから抜くのではなく、5㎝くらい残して切る。
なのですぐ伸びてきていつまでも家の周りが草だらけの状態。
あるとき、誰もいないからラジオでも聞こうと思ったんだけど電池ってどういれるの?
と、電池の入れ方をうちの母のところに聞きに来る。
2個入れないといけないのに1個しか入れない。
電池のプラスもマイナスもわからない。
今現在まだ仕事もしており、車で遊びにでかける元気はあるのに、地域の仕事(ゴミ当番とか神社の清掃とか)には来ない。連絡もない。
これまで全部他人任せだったから
全然勝手がわからないんだろうねぇ…
と母が言う。
さすがに電池の入れ方くらいは
何十年も外で仕事していたらできるだろうよ
と思ったけど、
もしかしたら職場でも全部他人任せだったのかもねぇ…(´ー`)
私が昔働いていた職場でも、ごく少数でしたが、やりたくないことや面倒なことを他の人に押し付けて逃げ回っている人がいました。
下っ端の私からみても、そういう人の仕事っぷりはぺらぺらで。
「ああいう大人にはなりたくないな。」
「しんどいかもしれないけど、若いうちにいっぱい経験させてもらって、経験値を積んでいきたいな。」
と思ってたんです。
母から近所の人の話を聞いて、そう思ってたことを思い出しました。
真面目にボランティアに参加して疲弊して、なんだか損な性格だわ。
もっとうまくやってる人はたくさんいるのに。
と卑屈になることもありましたが、
いやいや
これが自分が選んできた道で
こっちの道に私は進みたかったんだよ
これでよかったんだよ
と、最近は、これまでの自分の生き方を認めてあげられるようになっています。
気が付いたら無理していることが多いので、ほどほどに。
できる範囲で参加しようと思います。
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