下の子は、どっちかというとマイペースなところがあります。
学校の図工の作品は授業中に仕上げるのが難しくて休み時間を使ってやったり、社会見学で学んだことをまとめましょうという授業ではだいたい時間内に終わらず家に持ち帰ってきます。
特に、考えをまとめるのが苦手っぽい。
持ち帰って自分で取り組めるのならいいのですが、
「おかーさん手伝って」
「おかーさんいっしょに考えて」
とくる。
11月は社会や国語で工芸品とか伝統のお祭りについて学んで発表する学習があり、子どもといっしょに調べたりまとめたりしていました。
いろいろ思うことがあり、ちょっと記録します。
検索窓に「〇〇祭り 歴史」「〇〇(工芸品) 歴史」など入力して検索するのはできるんですよ、こども一人で。
検索にヒットしたWEBページを見ることもできる。
ただ、そのページに書かれている文章が、小4の次女にはかなり難しかったんです。
読めない漢字、知らない言葉だらけ。
もちろん辞書を引きながら漢字の読み方を調べ、言葉の意味を調べることが学習なのはわかっています。
自分で調べている言葉もある。
例えば「成長を祈念して」とあれば、
祈念(きねん)…祈ること
成長を祈念する…成長を祈る、健康に育つことを願うこと
とメモ書きはしている。
神輿も「みこし」と読めている。
文章の一部にそういう言葉があるのでなく、文章の半分ぐらいを難しい言葉が占めているので、すべての意味を調べて内容を把握する前に興味を失って「調べるのメンド~(´△`)」となる子はいそうだな、と。
自分がすごく知りたくて調べてるんじゃなくて、数多あるお祭りや工芸品の中から1つ選んだのは自分とはいえ、そもそも学校の授業の一環で”やらされている”調べ学習なのでね。
正直、私も代わりに読んでいて「?」となる部分が多くて。
一例を挙げるとこんな感じ。
二の宮
二の宮ってなに?
「二宮」で検索したら、二宮和也がトップに出てきました。
ちがうんよ、絶対ニノじゃないんよ、神社のお祭りの話なんよ。
『一宮の次に社格が高い神社を二宮という。』
いや、たぶん神社そのものの話じゃないんだよな文脈からして…
神社の公式WEBページのちがうページに「二の宮神輿」というワードが出てきたので、お神輿のことだとわかりました。
文章に「二の宮として渡御」って書いてあるから意味がわからなかった。どのページも「二の宮神輿」で言葉を統一してほしい…(´Д⊂ヽ
で、「二の宮神輿」で検索したら
『えびす様をお乗せする神輿』
『本社神輿が大きすぎて担ぐと危険なため、あらたに担ぐために作られた大神輿』
とありました。今回調べているお祭りの文脈からして後者のことかな。
渡御
読み方は「とぎょ」
パッと見で「おわたり」って読んだわ私。それだと漢字の並び逆!
『天皇・皇后がおでましになること。』
『神輿が進むこと。』
今回のお祭りの説明の意味としては『神輿が進むこと』の方かな。
御鳳輦
輦?何て読むの?シャ?
御に、鳳凰の鳳に、…と入力したら検索文字の候補に出てきたのでなんとかたどり着けました。
これ、鳳凰(ほうおう)っていう感じを知っていて読めないとそもそも調べるの無理なんじゃ…
読み方は「ごほうれん」
『神社の祭りなどに使われる、鳳凰の飾りがある神輿のこと。神様の乗り物。』
まあこんな感じで、日常的に使うことがない難しい言葉のオンパレード。45年生きてきて初めて知ったわ。無知ですみません。
うちの子の学力では到底自分の力で調べることができそうにないと判断し、私がスマホで調べて、わかりやすい言葉で解説し、それを子どもがノートに書き出して、まとめるという作業をひたすら繰り返しました。
1人ひとりがちがうお祭りや工芸品を調べているようだったので、おそらくそれぞれこんな難しい言葉にぶち当たっているはず。
学校の先生もフォローするのが大変だろうなぁと思う。
文化財、芸能、民芸、工芸。
それらを紹介する公式のWEBページを作るときに、小学生4年生レベルでもわかるような文体にしたページを別に作ってはもらえないですかね?
SDGsとかLGBTQとかは、子どもたちにもわかるように易しい言葉で紹介されているWEBページがあるんですよ。
そういうWEBページや小学生向けの雑誌だったり学習本を参考にして、文章をやさしくしてもらえれば、ある程度の内容は子ども一人で調べて学習できるようになるのでは?と思いました。
後継者がいない~
とか
伝統を引き継ぐためにはどうすれば~
とか
難しい議論をする前に。
次世代に引き継ぎたい大事な伝統であればあるほど、大人向けのWEBページとは別に、小学生高学年にわかるレベルまでかみ砕いた紹介ページが欲しい!
今回次女といっしょにあるお祭りについて調べたことで、親子でとても興味関心がわいて「一度見にいってみたいね~」と話しています。
調べて知識を持った上でお神輿やお祭りを見れば、より一層楽しめそうだと思いました。
せっかく学校で『自分で調べて自分でまとめて発表する』という学習があるので、ぜひそれを生かして、子どもたちに興味関心を持ってもらえる機会にしてほしいと思った次第です。
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