遠方にある実家の片付けを帰省のたびに続けておよそ8年になります。
たくさんのモノの取捨選択に取り組んできたわけですが、
「早いうちにやっておいてよかった」と思ったことのひとつが
【カード・口座の解約】です。
*2018年12月末の書類の片付け作業*
・母に「このカードはまだ使っているか」確認をする
・カードの解約をしていいか了承を得る
・解約手続きができる連絡先をさがし、電話をかけ、解約したい旨を伝える
ここまでは私の仕事。
ですが、解約には本人確認が必要でした。
・エディオンカード
クレジット機能がついていたか記憶になく、解約というか退会だったかもしれません。
「ご本人さんとお話しできますか?」とオペレーターさんに聞かれ、母本人が聞かれた通りに「名前」「住所」「生年月日」などの個人情報が言えるかを確認され、無事電話1本で解約することができました。
・出光カード
クレジット機能付きのカードでした。
主にガソリンを入れるときに使っていたカードで、運転することが減り、ガソリンを入れるときは「1000円分」と現金でいれることがほとんどだったので解約することに。
こちらも、
母本人がオペレーターさんに聞かれた通りに「名前」「カード番号」「生年月日」「電話番号」などを答え、無事電話1本で解約することができました。
*去年の夏に解約手続きをしたので、
今現在は手続き方法が変わっている可能性があります。
・地銀の口座解約
聞いたこともない地銀のカードと通帳(父名義)がありました。
母が言うには何かの折に(家のローンか何か…私が忘れました)その銀行で口座開設する必要があり作ったのだけどもう使っていないから解約していいとのこと。
(その地銀が合併し名前が変わったので私は聞いたことがなかった)
銀行口座はさすがに電話1本でOKとはならないだろうということで、
私が電話をして「口座を解約したいがどのような手順で手続きすればよいか」を尋ね、
書類を送付するので必要事項を記入のうえ名義人=父本人に銀行にきてもらう必要があること、解約に必要なもの(印や本人確認のできる免許証など)を教えてもらいました。
送られてきた書類を見ると、口座に1万円ちょっとの残金があることも判明。
「口座解約の手続きをしたら残金はそのまま自分のお小遣いにしていい」とし
(そうすれば父はすぐに手続きに行く。そういうものがない手続きは恐ろしいほど先延ばしにされてしまう。)
父に銀行に行ってもらい、無事に口座解約することができました。
両親に認知症状がなくしっかり対応できるときに不要なカード・口座解約の手続きができて本当に良かったと心から思いました。
一方、
定期的に送られてくるダイレクトメールを止めるのは簡単でした。
・ドモホルンリンクル
5年くらい前に母が使い、その後は体調不良もあって化粧どころではなくなったので一切使っていませんでした。
必要のない情報を捨てるためにビニールの袋をやぶり、パンフレットの個人情報の部分をカットし、それ以外は資源ゴミに分類する…というのは無駄な作業でしかありません。
ダイレクトメールをやめるときの連絡先がパンフレットに記載されていたので私が電話連絡しましたが、オペレーターさんに「差し支えなければ郵送を止める理由をお聞かせ願えますか?」と聞かれたくらいで、すぐ止めることができました。
(「母の体調が良くなくお化粧できなくなったので」と伝えると
「お母様に”お身体お大事になさってください”とお伝えください」と丁寧なお言葉をいただきました。)
不要なダイレクトメールがなくなると、私自身の片付けが楽になりました。
それに加え、
「エディオンカード」「出光カード」「地銀口座」「ダイレクトメール1件」
合計4件分の管理(書類の保管、整理、処理、”持っていることを忘れないように記憶しておく”という負担)がなくなったことで、私も母も気持ちがものすごく軽くなりました。
親が認知症になってしまったとか、病気の進行で会話がままならなくなったとか、亡くなってしまったとか、そんな風になってしまったあとでは
銀行口座のことやカードのことは確認しようがありません。
誰にも分らない状態です。
必死で調べて解約して大丈夫だとわかったとしても、本人でなければ解約するのにたくさんの手順がかかる可能性があります。
親が契約している銀行、カード、保険関係を、親の認知機能の衰えがないうちに確認し、必要のないものを一緒に解約・退会手続きをするということも実家片付けでは大事なことだと思いました。
両方とも「紙モノ」の整理に関する必要な作業ですが、
本人確認を要するものは早め早めにしておくべきだと思います。