2021年の年末。
片付けをして、手放すことに決めたおろし金を母が使ってみたいと言ったので実家に送りました。
いつも母がたくさん野菜や食品を送ってくれるので、おろし金を送るついでに何か入れて送ろう。
「何か欲しいものある?」
と母に聞いたときの話です。
もうモノは充分にある
母はしばらく考えて、
「何もいらないね。」
「欲しいものが浮かばない。」
「必要なモノはもうある。」
と言いました。
*2019年12月撮影*
元々ここは両親の寝室。
シングルベッドが2つ並び、TVがあったり、書類や本がたくさんありました。
この部屋のクローゼットには両親の服もたくさん入っていましたが、取捨選択して数を減らし別の場所へ。
近くの狭い賃貸に住んでいる弟家族の式服や荷物の一時置き場に。
反対側はお雛様。
*2019年8月撮影*
リビングは大きなテーブルを捨て、私が学生時代に使っていた足折れの丸テーブル1つ。
モノは以前よりグンと減った。
(体感で8割は捨てたかな。)
そうすると「必要なモノはある」と自信を持って言えるんですよね。
モノが減ると、今持っているモノを把握しやすくなります。
何があるのかわかっていると、生活する中でモノを余すことなく使うことができる。
そうすると
「足りている」ということも、
あるいは
「あれはないと困る」ということも
判断しやすくなります。
なので、
母は以前より無駄にモノを買わなくなったそう。
そして、
快適に暮らすためにはモノを増やすよりも家の改修だと判断し、
どんどん改善してきました。
「お風呂のリフォームで浴室にエアコンが付いたから冬も寒くなくて快適」
「脱衣所の壁につけたドライヤー、すごくラク」
2021年の年末には玄関ドアも新しいものに交換しました。
鍵を差し込まなくても開くやつですって。
「ドアの開け閉めでギーギードタンバタンうるさかった音が、全然しなくなった」
と大喜び。
というわけで、
「何か欲しいものある?」
という私の質問に、
「必要なモノは全部ある。
だから欲しいものは何もないね。」
という返事だったわけです。
本当に何もいらないの?
とはいえ、ほぼ毎週何か送ってくれていたので何かお返しがしたい私。
さらに食い下がってみました。(笑)
以前、近所のおいしいパン屋さんのパンを送って喜んでいたので
「パン送ろうか?」
と言ってみたのですよ。
それも、
「近所に週1回パン屋さんが車で売りに来てくれるからいらない。」
と。(笑)
最近は、スーパーも週1回近所を車で回ってくれるようになったんだそう。
このコロナ禍、
スーパーもパン屋さんも新たな活路を見出しているのですね。
実家のある地区は、未成年が1人もいません。
子供会は消滅し、60代は「若い」と言われる年齢層。
スーパーには車がないといけない距離なので、ご近所数人でタクシーに乗り合わせて買い物に行く人もいると聞いたことがありました。
母もいつまで車に乗れるかわかりませんから、販売車がまわってくるようになったことは本当にありがたいことです。
「家は片付いて快適だし、
畑作業も毎日できてるし、
買い物もわざわざ行かなくても近所に来てくれるでしょう?
だから今、最高よ。(´▽`)」
と母。
遠く離れて住むこどもにとって、こんな幸せな言葉はないですね。
ちなみに、
「たびたび宅急便を送っても、
盆に正月にと帰省してた時に比べてお金かかってないよ。
あんたらが家族全員で帰ってきたら、
食べるものの量も多く買わんといけんし、
すき焼きするのもちょっといい肉にするか~とか、
お菓子もいいやつ買ってみるか~とか
孫にちょっと小遣いやらんとね~とか
万札がどんどん飛んで行ってたからね~。
それに比べたら安いもんよ~。
アハハ(´∀`)八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」
だそうです。
「宅急便もらってばかりと気にせんでもいい!」
ということでした(笑)
母の愛に甘えます。
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