荷物を軽くしたい

転勤族、賃貸住まい。夫、高校生と小学生の子供の4人家族。引っ越しを楽にしたい&家事を手抜きしたいというズボラ心から物の取捨選択に励む記録。

義母からの贈り物を拒否したことがありました。

前回、お土産が苦手だーという想いを切々とつづりました。

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お土産含め、人からモノをもらうものが苦手なんですよ。

 

今回はちょっとそのあたりを深掘りします。

 

 

 

義実家はお土産合戦

どこかに遊びに行くたびに必ず親族にお土産を買ってくるというのが義実家の習慣です。

義実家、義実家近くに住む義兄・弟家族、他県に住む義母の妹さん家族までがお土産の対象となります。

 

私の実家は滅多に旅行しませんでした。

 

母方の実家は兼業農家。農作業で忙しい時期は泊まりででかけることはありませんし、祖父は母が幼少期から病気で外出できるような状態ではなかったので、祖父が亡くなるまでは祖母は旅行したことがなかったのではと思います。

 

父方の実家は特殊な仕事だったので旅行したと聞いたことがないです。

 

「旅行に行ったらお土産を買う」「旅行に行ってきた人からお土産をもらう」という経験がほぼゼロで育ちました。

 

また祖母が

「◯◯さんちがお土産を持ってきたけど自慢かしら?」

と、うれしいとは程遠いことを言っていたし、

「お土産もらったら何かお返ししないと」

と落ち着かない様子だったので、

「お土産は自慢」で「相手がお返しで困るから迷惑になる」と思ってたくらい。

 

 

それが夫と結婚したら、バンバン頻繁にお土産が行き交っている。

長女の幼少時は月に1~2回夫の実家に帰省しており、帰省するたびにいろんな方から山ほどのお土産をもらいました。

最初はカルチャーショックでしたが、そうかこういう家もあるのかとだんだん慣れていきました。

 

お土産以外にも義実家からたくさんの日用品をいただきました。

 

お歳暮や新聞販売店などからもらった日用品がたくさんストックされていたんですよ。

その多くはかなり年季が入ったもの。

 

ラップ(劣化して途中で切れやすかったり変色している)とか、粉洗剤(中で粉が凝固しているので計量スプーンでガリガリ削って粉に戻して使う)とか、台所洗剤(油臭い)とか、固形石鹸(ネズミがかじったあとがある)とか、帰省のたびに何かしらいただきました。

節約になるかな?断ると悪いかな?と考えて「ありがとうございます」とニッコリ笑顔で受け取っていたんです。

 

義妹さんは、肌が荒れるので特定の洗剤しか使っていませんと断っていたようです。

それを「義妹ちゃんはこだわりがあってね~」と若干困り顔でお義母さんが話しているのを見ると、私はますます断れなくなりました。

 

 

 

義母のお土産を拒否した

いまから8年くらい前のことです。

 

義母さんが、海外旅行先で買ってきたと、黒一色のエナメル素材の大きな斜めかけバッグを差し出しました。

 

お義母さんの趣味とは明らかにちがうので、「黒が好き」で「あまり派手なものは好まない」という私の趣味趣向を考慮して選んでくれたものなんだな、と感じました。

 

でも、それはもう完全に私の趣味ではない、好みではないものでした。

「要らない」と思いました。

 

 

それまでの私だったら、

「せっかく私のために買ってきてもらったんだし、もらわないと失礼だ」と考え、嫌だな…という気持ちを押し殺して受け取っていたと思います。そして嫌々使うか、クローゼットの奥にしまい込んでいたでしょう。

 

 

その当時、私はすでに捨て活に目覚めてせっせと不要なモノを捨てていました。

「いつか着よう、いつか使おうと持っていても、いつかは来ないんだ」

「こんなにいらないものばかり持っていたんだ」

「なくても問題なく生きていけるんだ」

と愕然とし、

すっきりとした空間を前にして

「これからは惰性でモノを買ったりもらったりするんじゃなくて、本当に自分が好きなモノだけを集めていこう」

と思い始めたときだったんです。

 

そのタイミングで、

私の好みではない黒いテカテカした素材のバッグを渡された。

 

「ようやく自分の好きなモノを買えると思ったのに」

「“あんまり好きじゃない”けど“人にもらったもの”だから捨てられなくて困るって経験を、また繰り返していくの?」

「私はいつになったら自分の好きなモノに囲まれた生活ができるの?」

 

そんな気持ちでいっぱいになって、涙が出そうなくらい悲しくなったんですよ。

 

それで思わず

「えーっと、いりません」

と口に出してしまいました。

 

 

お義母さんは「えっ?」という表情でびっくりしていたと思います。

いつでも何でも「ありがとうございます」と受け取っていた私が、たぶん初めて「いりません」と言ったんじゃないかな。

お義母さんは怒ったり押し付けたりせず「あらそう」と引いてくださいました。

 

その後、義妹さんが私が受け取らなかったバッグを使っていました。

私のせい?申し訳ない…と一瞬思ったけど、

いつも要らないときは要らないと言っていた義妹さんなので、きっと使いたいと思ったから受け取ったんだろうと思い直しました。

 

その一件以降、私個人へのお土産はなくなりました。

一家へのお土産になり、お土産は食べ物になりました。

 

 

お土産、プレゼントを拒否するのは最低か

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「欲しい」「良いな」と思うモノは個人個人で異なります。

 

私の趣味趣向を知った上で「きっと喜んでくれるだろう」と考えて選んでくださるのは本当にありがたいのです。

でも、ドンピシャでストライクゾーン!ってかなり詳細に聞き込みしないと難しいと思うんですよ。

 

例えば黒いバッグでも、大きさ、素材、デザイン、仕様など細かくみると本当にたくさんの商品があります。

 

黒ならなんでもいいわけじゃない。

 

当時の私だったら、

子供と外遊びに行くことが多いから「汚れが落ちやすく」て「軽い素材」、「両手が自由になる」リュックか斜めかけ。2way、3wayなら尚良し。

鍵やリップなど細かいものがバッグの中で行方不明になりがちだから「内側にポケットが複数」ほしい。

子どもと自分の水筒を入れるので「水筒2本が入る大きさ、でも140㎝代の小柄な私が持っても大きすぎない」サイズ感がいい。

 

そして、実は「衣類が白黒グレーが多いからバッグは黒以外にしたい」というのが私の考えでした。(実際私は黒いバッグは持っていなかった)

 

 

これを「こだわりが強い」と言うならばそうなんでしょう。

でも、ストライクゾーンからはずれたモノを使って毎日生活をするって「不便を強いられている」気持ちになるのですよ。

なかなか苦痛です。

いやがらせかな?って。

(すみません、なんかこじらせてますかね

 

 

私は「私のために買ってきてくれたモノを拒否した」最低な人間かもしれません。

私自身の気持ちを大切にした結果なので、

「人の気持ちより自分の気持ちを優先した=最低な人間だ」

という批判ならばその通り。

最低人間の烙印は甘んじて受けましょう。

(実際夫に非難されました)

 

ただ、このままいつまでも相手の気持ちばかり優先すると、自分の気持ちや本当に好きなモノがわからなくなりそうだったんですよ。

 

だから、お土産を断ったことは後悔していません。

 

 

 

後悔はしてないけど、拒否された側のお義母さんの気持ちを考えると、どんな風に伝えたらよかったのかな…と思うことはあります。

 

私の中ではとても勇気のいることだったので、いまだにそのときの情景や心情を思い出します。

 

 

世の中にはいろんな考えの人がいる。

そのいろんな考えの人たちが、お互いを全て理解して受け入れることはなかなか難しいですね…。

 

「何でも捨ててプレゼントも拒否する非情な人間」と夫は思っているでしょうからね…。たぶんここは一生分かり合えないだろうな…。

 

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