割れ窓理論というものがあります。
これは私が踏んづけて割った姿見。
その時の記事はこちら⇒★
1枚の割られた窓ガラスをそのままにしていると、さらに割られる窓ガラスが増え、いずれ街全体が荒廃してしまうという、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング博士が提唱した理論。
掃除や片付けの本を読んでいるとよく紹介されているのですが、これを政策に取り入れて、犯罪件数を減らし、街の治安を改善させようとする取り組みをしている自治体もあるようです。
清掃の仕事をしていると、この理論の確かさを感じることがあります。
いま担当している現場のうち1つが、とても古くてボロボロの建物。
担当しはじめたころは、ゴミがゴミ箱に捨てられていなかったり、ゴミが分別されていなかったり、空き缶の中にたばこの吸い殻があったりと、なかなかの惨状でした。
あの空き缶の中のたばこ。
ほんとヤダ。
タバコが取りづらいんですよね。
取り出そうとつついたり水を入れたりしているうちにボロボロになるし、そのまま洗面所に流れて排水溝が詰まりそうになるし、とにかく手間がかかる。
ありがたいことに、空き缶の中からGがコンニチハしたことは一度もありません。タバコだけなのでまだマシかなと思っている。
この現場、じつは前任者の清掃が全然行き届いておらず、清掃箇所(一般の人には見えない場所)がひどい汚れだったんです。
数回掃除しなかったという量ではない、何カ月も、下手したら年単位で掃除してなかったよねコレ…というような大量のホコリと汚れが蓄積していました。
半年くらいは毎回残業して少しずつキレイな範囲を広げ、全ての場所に手を入れてキレイになったころから変化が。
まず、空き缶の中にたばこが入っていることが激減しました。
最初の頃は週3回の清掃で毎回×タバコ数本分だったのが、3か月間0本を継続。
そして、床にゴミが落ちていることが減り、分別は正しくされるようになりました。
めっちゃ掃除がラクになった!
興味深いのがペットボトルや缶の種類。
最初は発泡酒やコーヒー類がほとんどだったのが
野菜ジュースや水、お茶の割合が増えて、酒類の缶は月に1~2本。
その場所を利用している人の層が変わってきているかもしれません。
で、さらに最近は
空き缶を水ですすいでゴミ箱に捨ててくれている人が!!
はじめてそれを目にしたとき
「マジか!!!」
と思わず声が出ましたよ。
(洗っている場面を目撃してマジか!と言ったのではなく、空き缶をすすごうとして中を見たらすでにすすいであったのでマジか!と言いました。)
すごいな……
私、公共の場で空き缶をすすいで捨てたことないや…(笑)
現場がどれだけキレイになったのかはBefore/After画像などがないのでここで証明できないのですが、
この現場の清掃の様子をみて新たな清掃のお仕事をいただけたり、
通りがかりの人から
「いつもありがとうねー」
「あなたキレイ好きねー」
とよく声をかけられるので、
私の自己満足ではなく客観的に見てもキレイになっているのだと思います。
隅々までホコリを払う、汚れを取り去るという行為はものすごいパワーを持っているんだなあ。
誰にでもできる仕事かもしれませんが、とてもやりがいを感じる仕事だなと最近よく思います。
長く続けられるように体調管理をがんばろう。
※今回のタイトルはAIが考えてくれました。何度か試したことがあるのだけどなんだかしっくりこなくて不採用続きでしたが、今回は採用です!
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