2018年の年末年始の片付けの続きです。
今回は、入院準備を整える話です。
母は「全身性エリテマトーデス」と「非定型性抗酸菌症」という2つの病気を患っています。
病気に関する詳しい説明は割愛しますが(興味のある方はググってくださいませ)、最近の母はストレスや疲労を感じると食べなれたも食品でもアレルギー症状(嘔気嘔吐、腹痛・下痢、蕁麻疹)を生じたり、肺炎になりやすかったり、最低でも年に2回は入院をしています。
だから、いつでも入院ができるようにスーツケースに入院の準備をしています。
年末の弟の家の解体の時期にも母は肺炎で入院しましたが、このときも母は1人でスーツケースをもってタクシーで入院しました。
12月半ばに退院した後の荷物を洗濯物以外そのままにしているということだったので、荷解きをしてまたいつでも入院できるように準備をしておきました。
まずは荷解きから。
一度中身を全部出して並べ、使ったものを補充していきます。
・バスタオル1枚
・タオル6枚(薄っぺらいものが便利)
・エコバック(お風呂に行くときなどに使う)
・ビニール袋(ゴミ袋として使う)
・ボックスティッシュ
・コップ(ストローがさせるフタ付きのもの)
・紙コップ
・石鹸&ケース
・リンスインシャンプー
・くし
・手鏡
・はし、スプーン、フォークのセット
・うちわ(母は発汗の調節がむずかしく冬でも汗をかきます)
・イヤホン(4人部屋だとTVを聞くために必要です)
・ウエットティッシュ
・下着(洗濯ネットの中に入っています)
・汚れた衣類を入れる大き目の不織布のカバン(最初の画像にあるシマシマのカバン)
・はさみ
・爪切り
・洗濯洗剤(病院で洗濯する場合は必要)
・電池(母が持ち歩いている酸素吸入器に使う物)
・リップ
・母が家で使っている口腔ケア用品の予備
・尿取りパッドの予備数枚(画像にはありません。必要な時とそうでないときと、母の状態によって異なりますが入れておきます)。
これを詰め直して準備は終了。
病状や病院によっても必要物品は変わります。
母の必要なものという意味なので、ご参考までに。
いよいよ入院となった時には、この中に
家でそのときに使っているスリッパ(退院するときに捨てるので使い古しがいい)と、
普段使っている体温計・歯磨きジェルと歯ブラシ(予備がなく毎日使っているので入れられない)・血中酸素の計測器、今飲んでいる薬を追加して、
さらに保険証・難病の資格証・お薬手帳・財布などが全部入ったカバンを持っていきます。そのカバンは病院に定期受診しているときにいつも持ち歩いているので、必要なものが間違いなく全部入っている状態です。
さて、このスーツケース。
これまではこの押入れの枕棚に入れていました。
でも、今回の入院時は家に誰もおらず、熱と激しいセキでフラフラになりながらこの枕棚から母一人でスーツケースをおろしたらしくそれはそれはしんどかったそうです。
スーツケースは、ちょっと目障りなのですが、和室を出てすぐのところに置いておくことにしました。
左下のスリッパの前に見える黒い塊がスーツケースです。
ここにスーツケースを置いていたことがとても役立ったそうなのです。
つい1か月前の1月半ば。
母は吐き気・腹痛・下痢に襲われてトイレに駆け込んだのですが排泄物で少し汚してしまったそう。
這いつくばりながらトイレから出たけれど
和室にあるベッドには汚れた状態では戻りたくない…
でも、替えの下着や衣類は和室にある…
お風呂で洗い流したいけどとても無理…
早く横になりたい…
ハッと気づくと和室の前にこの入院準備が完了しているスーツケースがある!
その中のウエットティッシュ、タオル、下着、尿取りパットを使ってなんとか身支度を整え、ベッドに戻ることができたそうです。
暖房で部屋は温まっているとはいえフローリングの床は冷たいので
「そのまま横になっていたらまた風邪をひくところだった、助かった」
「入院セットは入院の時だけじゃなく、家にいるときの非常時にも役立つものだとわかった」
と母は話していました。
なるほど、確かに。
ただ、すべての人に言えることではないですね。
母は病気の関係で突然の体調不良(嘔気嘔吐・腹痛・下痢)でトイレに行くことがある、排泄物で汚す可能性がある(トイレで意識を失って倒れたことが何度もある)体質。
同じような体質の方には、ベッド(替えの下着や衣類)のある部屋に入る前にタオル・替えの下着関係がおいてあると便利、かもしれません。
今回は、排泄の失敗の為に常備していたわけではなく、
良い置き場所がなくてとりあえず置いていた入院セットのスーツケースに思わぬメリットがあったということでした。
もし母と同じような症状をお持ちで、1人で対処しないといけない状態にある人にはお勧めする対策だと思いました。